2008年12月5日金曜日

豊作で、作りすぎで、需要が落ちて、それでも上がるコメの値段の不思議

今朝の日経に出ていた記事。おおむね内容は下のもの:
NIKKEI NET(日経ネット):商品コラム: "「作られた米価」行き着く先は

2008年産の新米価格が底堅く推移している。好天で7年ぶりの豊作水準となる一方で、生産コスト上昇を理由にした全国農業協同組合連合会(全農)の値上げが浸透。当初予想されたような値下がりは回避している。

大手コメ卸会社の幹部は「現在の米価は作られた価格」と苦々しげに語る。

総務省の家計調査による2人以上世帯のコメ購入数量は7月から3カ月続けて前年実績を下回っている。今年前半のコメ消費増はパンなど小麦製品の値上げという「敵失」によるもの。不透明な価格形成が続けば消費者や需要家の不信を招き、消費減というしっぺ返しを食う可能性は否定できない。"
今朝の紙面では全農の出荷独占と政府の価格支持政策が「作られた米価」をもたらしたが、消費者は高いコメは買わなくなり、中に立つコメ卸業者の経営が急速に悪化しているとの報告だった。

消費者がコメを食べなくなったのは、こういう利権の構図が余りにもひどいことに辟易しているためではないか。誰でも自分が騙されてボラれるのは嫌なのだ。

散人は年寄りだからコメなしでは生活できないタイプの古い人間。それでもコメを食べる度に「ぼられている」ことを思い出し不愉快になる。だから最近はだんだんコメを食べる回数が少なくなってきた。みんなそうなんだろう。

食べ物は「まっとうで正直」なものが良い。

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

米はもう年貢でないのだから、いい加減にしてほしいよ。農家の所得保障をして、さっさと値段を下げてくれ。それに、日本の炭水化物、すべての価格、高すぎ。

最近は、朝食に、安いビーフンを食べている。中国製のね。円高還元とか値札についているし。あとは、春雨もいいね。

で、米を食べるなら、大根。理想は、大根の糠漬け。タクアンで、合成着色料をつかったものはやめた方がいい。ハチミツ大根は、デザートにもなるし。

せめて、農産物の価格維持や上昇をさせるならば、兼業農家を認めないでくれ。農家は、いざとなれば、自給自足できて、収入も得られているの対して、身体しかもっていない労働者の所得を搾取しているのと同じ。ちゃんと区別してもらわないと。もう、農作業は肉体労働に入らない、どちらというと、軽作業。昔の農夫は立派だけど、今は、もやしみたいなものでしょ。あと、農業機械は地方自治体がすべてリースするシステムにしてほしい。あるいは、別企業団体で。農家の個人所有だとコストが高くなるだけ。

Unknown さんのコメント...

農家への所得補償(生活保護)はその負担を消費者から納税者へより多く移すもので、多額納税者から余分に取るという意味では合理的なのですが、個人の負担選択権が奪われることにもなり(今のシステムではコメさえ食わなければ負担が少なくて済むけど所得保障制度ではコメを食わない人にも負担がかかる)悩ましいところです。

匿名 さんのコメント...

ここ20年でコメの価格がどんだけ下がってきたとかご存知ですか?
今年だけ底堅かったからと言って、それがどうしたと。コメはこれでも安すぎです。

Unknown さんのコメント...

shunngikuさんのコメント(なぜか表示されない)

>コメはこれでも安すぎです。

国際価格(それも先進国の価格)にくらべて十倍もするのに「安すぎる」はないでしょう。日本のコメ農家のほとんどが兼業農家で片手間に作っているからこんなに高くなる。ニッポンの農家とは、サラリーマンや公務員の「土日農業」でしかない。作るコメは自家消費や縁故米として親戚知り合いに振る舞われるのでいわば日曜園芸の延長線。農業出荷はエキストラ収入。農家の収入は都市勤労者の収入より一人あたりでも大きい。ぼりすぎです。

おいらはコメをただでくれる農家の親戚はいないのでめちゃ高いコメを現金で買っている。ボラレまくりでとてもアホらしい。